どんな勘定科目?納税充当金とは
納税の充当金
まず、税務の業務に関わる人については、基本的に、確定申告における別表4と、別表5-2について、理解しておく事をオススメします。
では、納税の充当金について、詳しく見てきましょう。
納税充当金と言うのは、普段聞き慣れない方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
これは、決算を行う際に、見積に計上される法人税、事業税、住民税の事を表します。
法人税の計算を行う際に、決算書の利益の金額を元に会計上の計算を行う事になるわけですが、その利益を得た金額から、法人税における所得と、利益の差を調節する事になります。
どういう事をするのかと言うと、会計の上においては、費用等として処理がなされているものの、損金不算入と言う、法人税上損金として認められていない物などについて処理を行います。
損金と言うのは、経費だとイメージして下さい。
不算入と言う事なので、経費として認められなかったものだと理解して頂ければ良いです。
その中で、上記でも解説があった、法人税、事業税、住民税などの税金を、決算の時に見積もりとして計上するのが納税充当金と言う事になり、未払いの法人税等と会計上同じ意味合いとなります。
また、タイトルにもある、勘定科目と言う言葉についても、普段聞き慣れない方が多いのではないでしょうか。
勘定科目とは、大きく分けて5つに分類されています。
それは、資産、負債、純資産、収益、費用の5つとなります。
また、資産、負債、純資産と言う3つについては、貸借対照表と言い、収益、費用の2つの事を、損益計算書と呼びます。
・資産は、企業が持つ財産の事を意味しており、現金や、売掛金、物的資産などを意味します。
・負債は、企業が持つ債務の事を意味しており、借り入れているお金や、買掛金などの仕入れなどに発生する未払いのお金の事を意味します。
・純資産は、純と言う言葉からわかるように、資産から負債を差し引いたものを意味します。
・収益は、収入です。
・費用は、収益の為にかかったお金を意味します。
勘定科目は、以上の5つに分類する事ができます。
以上の事から、法人税における充当金の科目の意味は、未払いの法人税等の金額の事を意味しています。
決算にて決定した法人税等が、中間などで支払った法人税を引いた金額が、まだ未払いの法人税と言う事で貸借対照表の負債に載る事になり、納税充当金となる、法人税、事業税、住民税の支払いに充てられる金額となるわけです。